こんにちは、HappyLifeCreatorのマイです。
年始にアドラー心理学の名著の2冊を再読しました。再読した理由は、他者との関わりに希薄さを感じ不安になったこと。
好きなことを仕事にしたいという考えが利己的ではないか? など自分の状況や価値観を見定めたかったからです。
結論、私が対人関係において積極的に他者貢献ができていなかったために人間関係の希薄さ、寂しさを感じたことがわかりました。
また、好きや得意を仕事にしたいという考えは理にかなっていましたが、未来の希望に対する努力量が足らない、今を精一杯生きれていなかったこと。
得意を確立して貢献できているという自信を持てていなかったことが不安の原因だったとわかりました。
もし、私のように人間関係に不安を感じたり、働き方に疑問を感じたりしていたら記事を参照ください。改善のヒントになるように本書からの学びのポイントまとめました。
自分の存在意義に疑問を感じ、他者との関係を振り返ってみた
コロナ禍という状況で在宅勤務になり、コミュニティでの交流が減った最近は、自分が積極的に連絡を取らないときは、特段「会いたい」と交流を求められることはありませんでした。
また、こちらから声をかけて断られた時には、相手にも予定があることを理解しつつも虚しさを感じることもありました。
そんな状況だった時、私の存在意義ってなんだろう?
コロナ禍であろうと積極的に交流を求められないということは自分に魅力がないのか?
あまり人の役に立っていないのか? と振り返りたくなったのです。
一般的に「人は存在しているだけで、価値がある。」と言われます。
それは、生きるためには食事を摂ったり、商品やサービスを購入したりすることで、経済を回すという社会貢献をしているという理屈。
でも、それだけだと、充実感がなく虚しい気がします。
そういう気持ちは、自己顕示欲? 自分に自信がないから?
そんな疑問を整理しようと手に取った本が「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」とでした。
すべての悩みは対人関係の悩みであり、喜びも対人関係から生まれる
悩みも喜びも対人関係による。
この意味は、人は母体から生まれて主に母親(他者)との関係がなければ生きていくことができず、人は対人関係なしに生きていけないことを生まれた時から知っている。
そして、対人関係が生きる術なので、悩みも喜びも対人関係に帰結するという理論です。
対人関係とは、本書の「共有体」の意味であり、「共有体」とは、「わたし」と「あなた」の二人から始まります。
そして、共有体(他者との関係)の中で自己への執着を他者への関心に変え、「わたしはこの人に何を与えられるか?」を考え、積極的にコミットすることで共有体感覚(自分の居場所・所属感)を感じられると学びました。
他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを共有体感覚といいます
嫌われる勇気
われわれは交友において、他者の目で見て、他者の目で聞き、他者の心で感じることを学ぶ。
幸せになる勇気
そして、交友を通じて共有体感覚を掘り起こす。
所属感とは、生まれながらに与えられるものではなく、自らの手で獲得していくものなのです。
嫌われる勇気
生きがいは、積極的に他者貢献することで感じられる!
人間関係の希薄さや虚無感を感じていた理由は、私が積極的に他者貢献できていなかったことが原因だったようです。
自分の欲求に基づいて行動し、アウトプットもしていたつもりでしたが、思い返せば、仕事関係や家族など限られた人間関係を対象としており、コミュニティやSNSでは読むばかりで投稿は少なかったと思います。
つまり、学んだことや体験したことなどの情報を共有できていなかったのに、みんなは私にかまってくれない!的な赤ちゃん気質、利己的な思考になっていたようです。
「わたし」は、世界の中心に君臨しているのではない。共有体の一員であり、全体の一部である。
嫌われる勇気
私の場合、ストレングスファインダーという資質分析では、影響資質と関係資質が非常に高く、他者との関わりが重要なタイプなので、コミュニティなどの人間関係が希薄になったために虚無感を感じてしまったようです。
資質を知りたい方は本を購入すれば、無料でテストを実施できますので、参考にしてください。
そして、「わたし」と「あなた」から始める共有体は、家族、学校、職場、地域、国、世界、宗教など規模も趣味・思考も様々あります。
もし、どこかの共有体で対人関係の悩みが生じても別の共有体を選ぶことができるので、他者に嫌われることを恐れて不自由な選択・生き方をする必要はない。目の前の共有体に固執する必要はない。ということも本書から学びました。
もし、今所属している共有体で辛いことや被害に遭っているなら、別の共有体に視野を広げていきましょう。
また、これは私の解釈ですが、他者貢献には有益な情報やサービスを提供することに留まらず、相手の言動に感謝を伝える、相手を尊重することも含まれると思います。
人は他者の役に立ったと知ることで自分に価値を感じることができるからです。
幸福とは、貢献感である
嫌われる勇気
また、もし、自分が行った貢献に対して、感謝を得られなくても共有体に貢献していると思えば良いのです。
例えば、洗い物をして、家族が誰も感謝を表さなくても、家族のために、共有体の一員として貢献できていると思えば良い。自分が貢献感を感じられたら良いと書かれていました。
人には承認欲求があるので、上記の考え方を身につけるには訓練が必要だと思いますが、考え方を知っていれば、トレーニングで身に付くと思います。承認欲求については、下記記事でも紹介しています。
そして、他者を評価しないこと。褒めたり、叱ったりしないこと。
褒めたり、叱ったりすることは、相手を上から下に見下していることになり、褒められたり叱られたりした相手は、人に評価されるために、他者の意向に沿った生き方を選択するようになり、自立できなくなるからと書かれていました。
1人では生きられないから、協力し、分業することが求められる
ここからは、仕事について整理したいと思います。
人間は、他者と関わらないと生きていけない。能力には差異がある。という事実から、協力し分業することで効率的に成果を得てきました。
その観点からも得意を活かして働くことは、他者貢献の観点から適切だとわかります。
アダム・スミスは分業の根源にあるのは人間の「利己心」だと断言しているほどです。
幸せになる勇気
たとえばここに、弓矢を作る名人がいたとします。彼の作った弓矢を使えば、命中率は格段に向上し、殺傷能力も高くなる。
けれども彼は、狩の名人ではない。足も遅くて、視力も弱く、せっかく立派な弓矢がありながら、狩がうまくいかない。
そこである時、彼は気づくわけです。
「自分は弓矢づくりに専念しようと」と。
分業社会においては、「利己」を極めると、結果として「利他」につながっていく。
そして、単に好き、やりたい!という仕事 が得意ではなく利己でしかなかった場合、貢献度は低く、感謝されることも少ないので、自分に自信を持てなくなってしまうという負のループにハマってしまうのでしょう。
共同体感覚も薄らいでしまいます。
そこで、好き、やりたいことを仕事にするためには、分業社会の中で役立つ場を探す。チャレンジしてみることが大事だと考えます。
アウトプットしないと、人に役立っているのかわかりません。
評価ではなく、感謝されるのか? 役立っているのか? という判定をし、見極めていけば良いのです。
交換価値として稼げているのか? という指標で判断するのもわかりやすいですね。
自分でチャレンジする機会が少なければ、能力を客観的に判断してもらうために、転職相談をするのも良い手段です。
私も転職エージェントを何社か活用し、価値向上に役立つ資格など具体的なアドバイスを得たので、評判の良いエージェント①と実際に私が活用した②と③のエージェントのリンクを下記に紹介します。
①20代から30代の方はマイナビがおすすめです。
②30代以上の方は、ジェイエーシーリクルートメントがオススメです。メインのアドバイザーだけでなく、担当チームのメンバーが情報を共有してくれるので、アドバイザーとの相性に左右されず情報を取得しやすいと感じました。
③サポートが丁寧なテックビズは、初めてフリーランスにチャレンジするエンジニア系の方におすすめします。
私が会社を退職しようかと迷った時の記事も紹介するので、良かったら参考にしてください。
まとめ
改めて本書を再読し、忘れている内容も多々あり、取り上げた内容の他にも学びの要素がたくさん書かれていました。
今回は人間関係の希薄さを感じ自信喪失となったことに向き合って、不安の原因が所属感が薄らいだことで、解決法が他者貢献を積極的に行うことであることを学びました。
そして、好き・得意を仕事にしたいという意識が誤った方向に行かないように他者貢献という指標が大切であることも再確認できました。
しかし、アドラー心理学は難しいですね。
対人関係の中に生きる喜び・生きがいがある。
けれど、他者の意向に沿うのではなく、自分の選択に基づいて他者貢献を行わなければ、自立した個人として喜びを味わえない。
評価を求めるのは間違いで、感謝されるように貢献する。
他者に依存せず、自立して自分で選択して他者貢献をしていく。
当たり前かもしれませんが、他者の意向と自分の意向(選択)の見極めがちゃんとできるように自分を知ること。自分軸(自分の価値観)を持つことが大事です。
「わたし」の価値を、自らが決定すること。これを自立と呼びます。
嫌われる勇気
そして、「わたしは、共有体の一員」であって、特別ではない。
「普通であること」を受け入れる。
「普通であること」とは無能という意味ではなく、優位性を誇示する必要ないという意味。(共有体感覚において、優位性を持つことは不要で、貢献感が重要。)
承認欲求を超えて貢献感を育む必要があるわけです。
また、「普通であること」とは、過去の栄光や未来の希望の中に生きるのではなく、「今」を生きること。
「今」生きるについては、省略しますが、本書の要でもあります。
「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない」と言っているのです。自分の人生を決めるのは、「いま、ここ」に生きるあなたなのだ、と。
嫌われる勇気
1人では生きられない人間は、自己の幸福感のために自立し、「今」を精一杯生き、他者貢献を行う。
これが私が再読して記憶しておきたい内容でした。
今回は、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を拾い読みしました。
初見の方は「嫌われる勇気」から読むと、アドラー心理学の原理原則が理解しやすいと思います。
「幸せになる勇気」では結婚というテーマについても書かれています。今の私には個人の課題解決で精一杯なので、またの機会に紹介できれば幸いです。
最後まで読んでくれて、ありがとう!
そして、今日もHappyをありがとう^^
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